富士ゼロックス、紙カルテと電子データの統合管理ソフト発売

 富士ゼロックスは、医療現場で発生する診療記録の統合管理ソフトウエア「Apeos PEMaster ProRecord Medical(アペオス ピーイーマスター プロレコード メディカル)」の販売を、10月5日に開始した。大阪大学医学部附属病院医療情報部が提唱する診療記録管理のコンセプト「Document Archiving and Communication System(通称DACS)」をベースにした商品で、同社が昨年から展開している「診療記録統合管理ソリューション」のプラットフォームとなる。

 具体的には、医療現場に混在する紙や電子など多様な形態の診療記録を汎用的なフォーマットに統一して管理する。同社は、これまで病院からの依頼ベースでカスタマイズでのシステム導入を手がけてきたが、今回共通するプラットフォーム部分をパッケージ化した。

 特長は、診療記録をPDFやDocuWorksなど汎用的なドキュメント形式に統一して保存できること。システム単位のフォーマットに左右されない上に、システム変更やバージョンアップで読めなくなるなどのケースを防げる。また、閲覧すると電子署名とタイムスタンプが付与されるため、いつ誰が見たかがドキュメント単位で記録される。

 このほか、基幹システムはもちろん診療科ごとに利用している多様なシステムと柔軟に連携できる利点もある。また、記録された患者の全診療履歴を時系列で検索・閲覧する機能を持つビューアーや、紙文書を電子保存するためのシステムも別途契約すれば利用できる。

 標準料金は、初年度が300床クラスで初年度1000万円、2年目以降600万円。1000床クラスの場合同2100万円、1000万円。保守、タイムスタンプ、バージョンアップライセンスなどの費用込みだが、ハードウエア、コンサルティング、システム構築は含まない。

(本間 康裕=医療とIT/デジタルヘルスOnline)

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