相澤病院がタイムライン連携システムを試験運用、NTT東日本などと共同で

左から2番目が相澤病院理事長・院長の相澤孝夫氏、同3番目が日本大学医学部教授の根東義明氏

 相澤病院(長野県松本市)は、NTT東日本と共同で、6月10日から来年3月末まで「タイムライン連携システム」の試験運用を開始した。タイムラインとは、症状やデータ、検査や投薬などの履歴を記した診療記録を時間軸の上に一覧表示したもの。「タイムライン連携システム」はそのビューワー機能を持ち、SS-MIXに準拠している。NTT東日本と相澤病院が、2010年から日本大学医学部教授の根東義明氏の協力を得て開発してきた。

 今回のトライアルの特長は、異なる病院・診療所で測定されたデータを結合して同一のタイムライン上に表示すること。相澤病院は、まずNTT東日本の電子カルテ「Future Clinic 21 ワープ」を導入している松本市周辺の8診療所と順次提携する。

タイムライン表示の画面イメージ

 
 システム的には、NTT東日本のデータセンターにタイムライン連携サーバーを設けて、各医療機関がそこにデータを預ける形を取る。データセンターと医療機関の間は、セキュリティを確保したVPNネットワークで結ぶ。各医療機関ではタイムライン連携用のPCに専用アプリへーションをインストールし、そのPCからサーバーにアクセスしデータを参照・表示する。

 連携当初は、紹介・逆紹介対象となった患者のデータに限定し、まず投薬情報や検査結果のデータから開始する。相澤病院理事長・院長の相澤孝夫氏は、試験運用のスケールについて「現在患者紹介・逆紹介を合わせて、1つの診療所で1か月当たり15〜20人の利用がある。8診療所なので、月間で120〜160人程度になる」と説明した。

タイムライン連携システムの概要

 
 来年3月末の試験運用終了後は実運用に入る予定で、相澤病院同様にソフトウェアサービスの電子カルテを利用している医療機関を中心に、対象を4病院、94診療所、16薬局へと拡大する計画だ。利用料金は未定。また将来は、SS-MIXに準拠するすべての電子カルテ間で、相互にタイムライン表示できるようにする構想もある。

(本間 康裕=医療とIT/デジタルヘルスOnline

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