オリンパス、病理スライドなどを1枚90秒でデジタル化できるシステムを発売

 オリンパスは、スライド標本をスキャンし、デジタル画像として取り込める「バーチャルスライドシステム」のシリーズ新機種「VS800」を今年6月に発売する。価格はサーバーシステムと24型モニター1台を含む標準的な構成で2310万円。希少な病理標本スライドなどを破損や褪色の心配なく、高精細データとして管理・保存できる。外形寸法は幅1100×高さ780×奥行き1590mm、重さ約320kg。

 スキャンできるのは、顕微鏡用の標準的なスライドガラスとカバーガラスを用いた標本。スキャン可能範囲は47×24mm(標準)または57×24mm(最大)。20倍の対物レンズを備え、スキャン分解能は20倍撮影時に0.37μm/pixel、40倍撮影時には0.185μm/pixelとなる。高演色白色LED光源やスキャナー専用対物レンズなどの採用で、高い色再現性を実現したという。標本スライドは3カセットに最大300枚装填できる。

 オートフォーカス機能、スライド識別用などの1次元/2次元バーコード自動読み取り機能を備える。読み取り範囲を15×15mmに設定した場合の処理能力は、スライド1枚当たり約90秒。

 標準システムはサーバー機能を備えており、インターネットに接続することで、通常のパソコン用ブラウザー上で観察が可能だ。なお、スライド画像の保存データ形式はオリンパス独自フォーマットで、DICOMなど他のデータ形式への変換機能は用意されていない。

(中沢 真也=日経メディカル別冊)

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