NECのSaaS型電子カルテサービス、第1号ユーザーが運用を開始

 NECは4月13日、100床未満の小規模病院向けに提供するSaaS型電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」が、岡山県倉敷市の玉島第一病院(77床)で、4月から運用を開始したことを発表した。同病院は、MegaOakSR for SaaSの第1号ユーザーとなる。

 MegaOakSR for SaaSは、診療データをデータセンターで管理し、電子カルテ、オーダリング、看護支援などの主要な機能を、ネットワーク経由で提供するSaaS型サービス。2010年2月の厚生労働省の通知(診療録等の保存を行う場所についての一部改正)により、診療データを医療機関が民間事業者との契約に基づいて確保した安全な場所(データセンターを想定)に保管できるようになったことを受けて開発・提供された。保健医療情報分野の標準規格である医薬品HOTコードマスターやICD10対応標準病名マスターに対応しており、サービス運用・セキュリティに関しては医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版に準拠している。

玉島第一病院での「MegaOakSR for SaaS」利用イメージ

 NECによれば、玉島第一病院は安全性確保や業務効率化を目的に電子カルテの導入を検討していたが、システム導入・構築にかかるコスト、電子カルテ運用の要員育成、システムの設置スペースの確保などが課題になっていた。そこで、診療データだけでなくシステム自体もNECのデータセンターで運用・管理するMegaOakSR for SaaSを採用した。自院で電子カルテシステムを構築・運用した場合と比べて、5年間利用した場合のTCO(総所有コスト)を、約30%削減することを見込んでいるという。

 NECは、昨年7月にMegaOakSR for SaaSの販売を開始した。当初から医療機関は高い関心を示していたが、日本初の本格的なSaaS型電子カルテサービス(有床病院向け)ということで、採用に慎重な姿勢の医療機関が多かったと思われる。NECは、第1号ユーザーの運用開始をステップボードとして、2013年度までに500機関へのサービス提供を目標に掲げている。

(増田 克善=日経メディカルオンライン委嘱ライター)

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