マンモグラフィ用の3D液晶モニター、ナナオが発売

発売する3D液晶モニター

 ナナオは,乳房X線撮影装置(マンモグラフィ)の画像を表示するための立体視(3D)液晶モニター「RadiForce GS521-ST」を発売する。画面寸法は21.3型で,画素数は2560×2048。モノクロ表示品である。同社は医用モニターを数多く手掛けているが,3Dモニターは今回が初めて。2011年5月9日に供給を始め,価格はオープン。

 3D表示には,2面の液晶パネルと特殊なミラーを用いる「ハーフミラー方式」を採用した。詳細な原理は,以下の通りである(以下の(1)〜(4)の数字は,図に示された説明用の数字と対応している)

(1)右目用と左目用に撮影された画像を,2面のパネルにそれぞれ表示する。2面の液晶パネルの間には,独自開発のハーフミラーが設置されている。このハーフミラーは,一方のパネルの画像をそのまま透過し,もう一方のパネルの画像は通常の鏡のように反射する機能を備える。

3D表示の原理(ナナオのリリースから)

(2)ハーフミラーで反射する側のパネルの画像は,上下を反転させる必要がある。この反転制御は,モニターに内蔵した独自開発の制御ICで実行している。このため,3D表示のためのグラフィックス・ボードは不要である。

(3)ハーフミラーには,透過光の偏光軸の角度を90度回転する機能を一体化している。これにより,ハーフミラーを透過する画像と,ハーフミラーで反射する画像の偏光角を分別する。

(4)左右のレンズに角度の異なる偏光フィルターを付けたメガネで液晶モニターの画面を見ると,左目には左目用の画像,右目には右目用の画像が届く。これにより,3D画像として認識できる。

 なお,ハーフミラーによって,2面の液晶パネルの偏光角を分別する方法は,同社の特許技術であるという。

(小谷 卓也=日経エレクトロニクス)

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