富士通、電子ペーパー端末で誘導を効率化する患者案内ソリューションを発売

診察券を挿入する電子カードホルダー

 富士通と富士通ゼネラルは7月12日、外来患者の案内・誘導を効率化できる外来患者案内ソリューションを発売した。出荷開始は2011年2月。主として総合病院への導入を目指し、今後3年間で30システムの販売を見込む。価格は個別見積もりだが、カードホルダーを1000台用いる大規模病院の場合で1億円程度という。

 本システムは電子カルテシステムなどと連携し、病院情報システムのサブシステムとして機能する。そのため、機能は受注ベースで決められるが、想定している使用イメージは次のようなものだ。

 患者には、表示機能付きの「電子カードホルダー」(写真)を受付時に渡す。ICカード型の診察券を電子カードホルダーに差し込むと受け付けが完了する。ディスプレイ上には、予約時刻、待ち人数など診察の進行状況や任意のメッセージを表示でき、振動や音で診察室への入室や会計窓口への呼び出しを行うことができる。無線通信には通常のWiFi方式を採用しており、アクセスポイントを適切に設置すれば、特定の待合室などに患者を待たせる必要がなく、待ち時間のストレスを軽減できる。

 このシステムを導入することで、中央待合室、各科待合エリアなどの大型ディスプレイや再来受付機を設置せずに済むため、消費電力を節減できる。カードホルダーの表示部には電子ペーパーディスプレイを採用しているため、消費電力は極めて少なく、充電は1週間に1回程度で済む。

 富士通では2009年7月〜9月に同社川崎工場構内の富士通クリニックで本システムの実証実験を行い、患者の95%から好評を得たという。

 富士通は7月14日〜16日に東京ビッグサイトで開催している国際モダンホスピタルショウで本システムの展示を行っている。同社の展示の概要はこちらの別掲記事を参照。

(中沢 真也=日経メディカル別冊)

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