帝京大附属病院、FOMA端末「onefone」活用したNECのUCSを採用

 帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)はこのたび、NTTドコモのFOMA端末「onefone」(NEC製:注1)を活用したNECのユニファイド・コミュニケーションシステム(UCS:注2)を導入した。開発元のNECが9月1日に発表した。

 同システムは、2009年5月に開院した国内最大級の病床数(1154床)を有する地上19階・地下2階の新病棟全館に敷設された無線LANネットワークを中核に、各ベッドに設置されたナースコールや医療スタッフが保有する携帯端末「onefone」を連携させたもの。

 システムの概要は、NECのSIP対応テレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」、無線LANコントローラー「UNIVERGE WL5100」、アクセスポイント「UNIVERGE WL1500-AP」を中核に構成されたインテリジェント無線LANネットワークシステムに、医療スタッフ向けFOMA/無線LANデュアル端末のonefone約800台、院内専用無線IP電話機「MH250」265台を連携させて構成する(文末のシステム構成図参照)。「1000台以上の無線IP端末が導入された医療向け大規模ユニファイド・コミュニケーションシステムとしては、国内初の導入事例」(NEC)という。

ナースコール着信イメージ

ナースコール着信イメージ

 新システムの稼働により、「患者からのナースコールに対して、onefoneを通じて即座に呼び出し場所や要件が医療スタッフに伝達され、患者への迅速な対応」や、「onefoneのインスタントメッセージを活用してスタッフ間で円滑に情報伝達を行うことで、患者へのより手厚い看護を行う」ことが可能になるという。

 現在、新システムではonefoneと患者の検診装置の連携を試行中で、検診結果に異常値が検出された際、医療スタッフが所持するonefoneにアラート情報を通知するなど、将来的には、患者の緊急事態への対応が可能なシステムに機能拡張を計画している。

 同院では新システムの導入により、患者と医療スタッフ間、および医療スタッフ同士の円滑な情報共有を推進することで、医療現場におけるロスタイムを解消して、患者への迅速で高品質な看護の実現を目指す。(井関 清経)

※注1)onefone
無線LANとFOMAのワイヤレス技術を活用し、1台で内線電話・携帯電話の2役のモバイル電話機能を提供する携帯端末。今回のシステムは、院内では内線専用で利用する

※注2)ユニファイド・コミュニケーションシステム(UCS)
電話、メール、インスタント・メッセンジャー、ビデオ会議、Web会議といった複数のコミュニケーション手段をインターネット・プロトコル(IP)によって融合させたシステム(参考:ITPro

帝京大学医学部附属病院のシステム概要図

帝京大学医学部附属病院のシステム概要図


【関連記事】
NECがユニファイド新製品、WebサービスI/FでIP電話と連携できるITPro

【関連サイト】
帝京大学医学部附属病院のWebサイト
NECのプレスリリース

ページの先頭へ戻る

関連記事

Information PR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. なぜ広がらない?看護師特定行為研修制度 リポート◎10年で10万人目指すも、1年半で583人… FBシェア数:15
  2. 「20年目に給与1500万円」が目安? Cadetto Special●医者の値段 2017 FBシェア数:0
  3. 「今すぐ英語で診断書を書いて!」と言われたら 小林米幸の外国人医療奮闘記 FBシェア数:3
  4. JCHO東京高輪病院で感染症内科医7人一斉退職 2017年4月から、ほぼ全科で土曜休診に FBシェア数:950
  5. 解雇された職員、撤回求め院長に交渉を要求 開業の落とし穴 FBシェア数:1
  6. 医師を待たずに緊急時のカテーテル交換 ケーススタディー◎訪問看護ステーション愛美園(茨城県桜川市) FBシェア数:20
  7. 病院全損の理事長が今語る、被災病院が歩むいばらの… 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:5
  8. 看護師特定行為研修、制度見直しに向け検討へ 開始から1年半、研修修了者が増えない実態を踏まえ FBシェア数:143
  9. 74歳女性。労作時呼吸困難 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:0
  10. 郵送も可能なウェアラブル機器で心房細動を検出 駒村和雄の「健康寿命で行こう」 FBシェア数:54