KCMC、病院向け原価管理システムの提供開始

 KCCSマネジメントコンサルティング(東京都港区、以下KCMC)は8月5日、親会社・京セラの「アメーバ経営」のノウハウをベースにした病院向けの「京セラ式病院原価管理表システム」を開発し、コンサルティング導入の病院向けにパッケージ製品として提供を開始したと発表した。

KCMCの八代彩子氏

「京セラ式病院原価管理手法は、京セラのアメーバ経営に医療の特殊性や専門性に即したアレンジが施されています」という八代氏(国際モダンホスピタルショウ2009)

 「京セラ式病院原価管理表システム」は、京セラの経営手法「アメーバ経営」のノウハウをベースに、病院向けに改良を加えた「京セラ式病院原価管理手法」に基づき開発されたシステム。2009年7月15日から17日まで東京ビッグサイトで開かれた「国際モダンホスピタルショウ2009」で出展しており、会場でも注目を集めていた。

 「京セラ式病院原価管理手法」とは、病院内を内科、病棟、薬剤科、放射線科、総務課、医事課など複数の組織に分け、それぞれの収入および部門運営に必要となる総合原価を細かく捉え、自主的に部門運営を行う仕組み。各組織の活動成果を可視化することで、病院経営者が経営状態を詳細に把握することができ、あわせて、それぞれの組織が自主独立で部門経営に責任を持ち、互いの組織の持つ機能を尊重しあうことを促すという。組織全体の経営について全職員が考え、病院経営を内部から変革する姿勢を保つ手法とする。

京セラ丸善コミュニケーションシステムの土方飛鳥氏

京セラ丸善コミュニケーションシステムの土方飛鳥氏は「KCCSグループとして包括的なサービス提供することでシナジー効果が期待できる」という(国際モダンホスピタルショウ2009)

 具体的には、病院での医事会計システムとデータを連携することで、全部門の収入を院内協力対価を用いて実態に即した形で捉えることを可能にするという。経費に加えて収入もシステムで一元管理することにより、院長から現場の部門リーダーまでが、病院の経営状況をタイムリーに把握することを支援する。同システムを使用することで、一般的に収入を捉えることが難しいとされている放射線科や検査科、薬剤科といったコメディカル部門も含めて、全ての部門収入を正確に捉えることができ、病院の健全経営を全面的に支援するシステムという。

 特徴としては、診療科とコメディカル部門間の院内協力ルールを登録することで、診療科とコメディカル部門の収入/経費情報を部門別にフィードバックできる。また、患者の主病名の情報をもとに収入費目を連携することにより、診療科ごとの集患力や病名ごとの収入を確認することができる。オプション機能を利用することで、患者にひも付けされた疾病情報により、疾病別(DPC別)原価計算を実現するという。

 「京セラ式病院原価管理表システム」のパッケージ価格は、1000万円から(税別)。販売初年度に、1億円の売り上げを見込む。(井関 清経)

【関連サイト】
KCCSマネジメントコンサルティング

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