NECとCSIが「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」を発売

 日本電気(NEC)とシーエスアイ(本社:北海道札幌市:CSI)は、複数の医療施設が電子カルテや医用画像などの診療情報を共有し、地域医療の連携を強化する「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」を製品化し、2009年7月14日から販売を開始した。

 「電子カルテ/地域医療連携ソリューション」は、電子カルテシステムと、地域医療連携ネットワークサービス「ID-Link」、電子カルテシステムを「ID-Link」に接続して診療情報を公開するために必要な機能を組み込んだ診療情報公開用専用サーバ組み合わせて提供するもの。連携する医療施設の電子カルテ端末から地域医療連携ネットワークサービス(ID-Link)への接続に必要なソフトウエア等を搭載した専用サーバを提供することで、「迅速、かつ低コストに医療施設間の情報共有を実現する」(NEC)パッケージとして提供する。

 電子カルテ/地域医療連携ソリューションの構成は、電子カルテシステムがNEC製の「MegaOakHR」とCSI製「MI・RA・Isシリーズ」。

 「ID-Link」は、エスイーシー(本社:北海道函館市)が提供するネットワークシステムで、各医療施設内の専用サーバに格納された診療情報を、サービスセンターを経由して各々の医療施設が閲覧できる仕組みだ。サービスセンターに診療情報は保管されず、どの医療施設のサーバにその患者の情報が格納されているかといった診療情報の所在管理と、医療施設ごとに異なる患者番号(患者ID)のリンク、アクセス権管理などをサービスセンターで行い、地域連携の中核病院等の情報公開施設と連携する診療所などの情報閲覧施設とが、セキュリティが担保されたVPNやSSLなどのネットワークを介して結ばれるシステムだ。

 同サービスを導入した医療施設は、情報共有について同意を得られた患者のIDを入力すると、地域の医療施設に分散した患者の診療情報が一覧表示した画面で共有できる。処方や検査データの閲覧に加え、医用画像もDICOM Viewerで閲覧できる。文書ファイルなどの共有もでき、診療所などの情報閲覧施設は、Webブラウザのみで利用可能という。導入に際しては、地域特性に応じた様々な連携パターンへの対応や、地域連携グループを相互に接続する連携基盤の構築も可能とする。

 提供するサービスの利用料は、診療情報を公開・閲覧する中核病院向けの月額利用料が5万円(一般病床数300床未満:税別)から8万円(一般病床数300床以上)。診療情報を閲覧するだけの診療所の利用料は、月額7000円。診療情報公開用サーバは、1200万円から。NECとCSIは、今後3年間で400の病院、5000の診療所への導入を見込んでいる。(井関 清経)

電子カルテ/地域医療連携ソリューションの全体イメージ図

電子カルテ/地域医療連携ソリューションの全体イメージ図

【関連サイト】
NEC 医療情報ソリューションのWebサイト
シーエスアイのWebサイト
エスイーシーのWebサイト

【「医療とIT」関連記事】
事例研究:道南地域医療連携ネットワーク「MedIka」(2008/1/28)

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