インターシステムズ、オブジェクトDBを生かした高速BIソフトを発売

 医療施設向けのオブジェクト型データベース「Caché(キャシエ)」の販売実績を持つインターシステムズジャパンは10月23日、BI(ビジネス・インテリジェンス)ソフト「InterSystems DeepSee」の出荷を開始した。Cachéを生かし、業務データの分析や結果の表示をリアルタイムで実行できるのが特徴。ユーザー企業の業務システムのほか、アプリケーション・パッケージにCachéとともに組み込んで利用することを想定している。


 「従来のBIでは分析用の多次元データを別に作り、それを後から分析するので“周回遅れの”結果しか得られなかった。このため、BIへの投資効果に疑問を抱くユーザーは少なくない。これに対し、DeepSeeは“リアルタイム組み込み型BI”だ。アプリケーションの内側で業務データそのものを使った分析を常時行うので、いつでも“今”の結果を見られる」と、植松裕史社長は説明する。


 DeepSeeを使う場合、分析対象や分析軸などを事前に定義しておけば、最新の業務データを反映した分析結果が得られる。デモでは「リアルタイムBI」であることを示すため、分析結果の表示画面で数値が時々刻々変わる様子を紹介した(写真)。


 リアルタイム組み込み型BI実現のカギは、Cachéの備える「トランザクショナル・ビットマップ・インデックス」と呼ぶ技術である。「BIでは、大容量データを短時間で検索する手段としてビットマップ・インデックスがよく使われてきた。だが、検索は早いが更新は遅いという欠点があり、更新系のアプリケーションには使えなかった。Cachéではこれをデータ圧縮技術で解決した」(佐藤比呂志テクニカルコンサルティング&教育サービス部長)。


 佐藤部長によれば、レコード1000万件で、ある条件(例えば「性別が男性」)に対するビットマップ・インデックスを作る場合、理論上は125Kバイト(12万5000バイト)の記憶領域が必要になるが、Cachéの場合、最も圧縮効率の高いケースで100分の1、つまり1250バイトで済むという。


 DeepSeeはCachéと同様、米InterSystemsが開発した。Windows、Linux、Mac、UNIX、OpenVMSで動作する。最小構成時の価格はDeepSee単体で70万円程度(5ユーザー、税別)。現在国内でCACHEなど同社製品を販売するパートナー企業は100社程度。同社は今後、主要パートナー各社にアプリケーション製品へのDeepSeeの組み込みを働きかけていく考えだ。(佐竹 三江=ITpro


分析結果の表示画面

分析結果の表示画面

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