【ホスピタルショウ】ブースレポート「日本IBM」

ヘルスケア機器の計測データを無線で瞬時に通信---「モバイルヘルスケアソリューション」

 7月11日から13日、今年で34回目を迎えた「国際モダンホスピタルショウ」が東京ビッグサイト(東京・有明)東展示棟4・5・6ホールを使用して、『健康増進で築く豊かな医療と福祉 − 新しい地域ケアの姿をめざして』をテーマに開催された。開催初日の7月11日、東展示棟5・6ホールに設けられた「医療情報システムゾーン」を取材した。




 日本IBMでは、生活習慣病の予防や在宅医療を支援するモバイルヘルスケアソリューションを出品。同ソリューションは、携帯電話と、血圧脈波計や体重計、万歩計などの各種ヘルスケア機器を、短距離無線通信技術であるBluetooth通信で無線接続し、計測データを携帯電話のデータ通信網を介して、医療機関などのデータベースへ保存できるもの。

 転送され、データベースに蓄積された患者の健康状態などは、医師が院内のパソコンなどから多角的に参照・分析することに役立ち、総合的な診断や遠隔医療の推進に役立つことを前提としている。たとえば、計測データから異常値を示した緊急対応が必要な患者を的確に見極めて優先的に治療を施す、といった利用を想定している。

 「圧力センサーなどを内蔵した医薬品のケースから、薬の減り具合や残量などを医師に伝え、患者に来院を促したり、服薬指導を行ったりする場面も将来的には考えられる」(日本IBM 東京基礎研究所 スタッフ・リサーチャー 相原達氏)。

 現在、Bluetoothに対応する医療機器は、A&D Medicalなど主に海外製の血圧計や体重計などに限られており、今後の周辺機器の拡充が前提となっており、IBMも普及を後押ししている。たとえば同社が参画する、ヘルスケア企業やITベンダーで構成されるホームヘルスケア支援団体「コンティニュア・ヘルス・アライアンス」や、Bluetoothの規格・仕様の標準化を行うBluetooth SIGでは、医療機器に向けた新たなプロファイルの策定を推進しており、市場の拡大を促している。

 日本IBMでは、2008年4月から開始される医療保険者による基本検診と個別保健指導の義務化を背景に、モバイルヘルスケアソリューションへの関心が高まると見ている。(柏崎 吉一=ライター)

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