日立製作所グループ

「使い勝手」「導入のしやすさ」を特長とした医療ソリューションを出展

 2008年の日立グループ(E-4)は、「It’s Adapted『医療現場の使いやすさが自慢です。』」をブースコンセプトとして、トータルヘルスケアソリューションを展示する。


 長年、医療情報システムを提供することで、「医療現場や患者様などと接して培った『使い勝手の良さ』、『導入のしやすさ』を特長とした医療システム・ソリューションを前面に打ち出す。標準化施策のひとつであるIHE‐J(Integrating the Healthcare Engineering Japan:ヘルスケア分野における医療情報統合活動)に対応した電子カルテシステム、2008年からから義務化された特定健診・特定保健指導に対応した健診・保健指導システム、2008年3月に公表された『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第3版』に対応したセキュリティソリューションなど、日立が企業グループとして提供する、技術力を駆使した先進的な展示を来場者にアピールしたい」(日立製作所 公共システム営業統括本部 医療営業部 主任の光城元博氏)とする。


●日立製作所:指静脈認証やシンクライアントなどセキュリティソリューションも公開


 日立製作所では、中〜大規模病院向けの電子カルテシステム「HIHOPS-HR」をメインに展示する。デモでは同カルテシステムの最大の特長である、患者の治療計画をオーバビュー形式で管理する「ハイパーフローシート」機能を前面に打ち出す。「ハイパーフローシートは、パスや温度板情報など日々の患者情報を一画面に集約することで、院内の各部門で必要となる診療情報を共有できるシステム。オーダリングシステムとのシームレスな連携や、実施状況の把握など、診療情報のトータルな管理や共有を推進できることが特長だ。また、関連する一連の治療指示項目をドラッグ&ドロップで変更可能なため、変更時の手間を減らし、かつ指示漏れやヒューマンエラーを低減する仕組みを提供する」(日立製作所の光城氏)という。電子カルテシステムでは、HIHOPSシリーズを中心に、専門ベンダー各社が提供する部門システムを組み合わせ、統合性と専門性を両立させたシステムインテグレーションを提示する。


患者の治療計画をオーバビュー形式で管理する「ハイパーフローシート」画面イメージ

患者の治療計画をオーバビュー形式で管理する「ハイパーフローシート」画面イメージ


 また同社では、電子カルテシステムの他に生体認証システムやシンクライアントなど、セキュリティソリューションも公開する。厚労省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第3版」で示されているセキュリティ担保技術に準拠する「指静脈認証管理システム」は、個人情報保護などセキュリティ面を強化するシステム。生体認証技術には同社独自の指静脈認証方式を適用しており、「多くの都市銀行を含めて、18万台ほどの納入実績がある」(光城氏)という。また、あわせて展示する「PocketClient」は、シンクライアント環境を構築する製品。ネットワーク接続される既存のPCを、USBメモリタイプのデバイスを差し込むだけでシンクライアント化するものだ。



●日立メディコ:電子カルテから健診業務/放射線読影支援システムまで幅広く展開


 日立メディコでは、以下の製品を中心に出展する。


 病院情報システムでは、2003年に発売した中〜小規模(100〜300床)病院向け電子カルテ「Open-Karte」を展示する。「各部門のニーズに合わせて導入できる機能を持たせた、Web型のオールインワンパッケージ製品。すでに、20を超える医療施設で導入済みの実績を持つ」(同社メディカルIT戦略本部 本部長の井桁嘉一氏)という。放射線部門では、撮影装置とダイレクトなDICOMMWM通信が行える点も強調する。


「ヘルゼアウィリング」の生活習慣病リスクシミュレーション結果画面

「ヘルゼアウィリング」の生活習慣病リスクシミュレーション結果画面


 健診システム関連では、健診業務システム「ヘルゼアネオ」と、特定保健指導システム「ヘルゼアウィリング」を出展する。「ヘルゼアネオ」は、2006年に「ヘルゼア」から名称を変えてリニューアルし、特定検診に対応する機能を強化した。レベル分けおよびXML出力に対応する。



 特定保健指導の業務支援システム「ヘルゼアウィリング」は、契約や予約などの業務を支援する。生活習慣病リスクシミュレーションや、減量シミュレーションなどの特定保険指導ツールをデモンストレーションする。ちなみに、シミュレーションの基礎となるデータには、同社の健診センターの累積データと、慈恵医大病院新橋健診センターとの共同研究によって蓄積されたデータ分析の結果を反映した、精度の高い知識データベースが盛り込まれている。 


 放射線読影環境向け製品では、OPEN-PACSシリーズ「We View」、汎用画像診断ワークステーション「NV-1000」、読影レポート「Natural Report」を展示する。


 中でも、「NV-1000」は、「診療報酬における画像診断加算の導入を背景に注目されている。効率の良い読影環境を提供するほか、読影医個人にあったカスタマイズが可能なユーザビリティ、長い読影にも疲れを和らげるデザインが特長」(井桁氏)という。



●日立メディカルコンピュータ:連携性を高めた電子カルテシステムなどを展示


 日立メディカルコンピュータは、診療所向けの電子カルテシステム2製品と、病院向けのレセプトチェックシステム1製品を出展する。


 「Hi-SEED」は、2006年7月に発売されたレセコン一体型の情報統合型電子カルテシステム。受付、診察、検査、会計の流れに沿ってスムーズに情報をリレーする点が特長だ。


多機能と使い勝手の良さを両立させた「Hi-SEED」のインターフェイス

多機能と使い勝手の良さを両立させた「Hi-SEED」のインターフェイス


 今秋バージョンアップを迎える「Doctor-SEED」は、紙カルテの使いやすさをしっかりと活かした操作性が大きな特長。これまでどおりの手書き感覚で、違和感なく電子カルテの運用を開始することができる。


 「オーダリング感覚の『Hi-SEED』、紙カルテそのままの『Doctor-SEED』、2つのラインアップで、これから院内情報化への一歩を踏み出す院長先生をしっかりとサポートします」と、同社販売企画部 係長の國崎真弓氏は述べる。


 上記製品群は日立グループならではの強みを活かした拡張性を有しており、汎用画像診断ワークステーション「NV-1000」(日立メディコ)とのビューア連携や、POCT-電子カルテ連携システムにも対応する。POCT支援システムは、診療所においてPOCT機器の検査データを電子カルテに取り込む、特定検診制度の開始と伴い今注目のソフトである。


 レセプト院内審査支援システム「べてらん君コラボ」は、1988年に診療所向けレセプトチェックシステムとしてリリースした「べてらん君」をベースに積年、機能強化を重ねてきた。現在では診療所から大病院まで、医療機関の規模を問わずに利用できる仕様となっている。毎月のレセプトチェックをより正確にスピーディーに実施し、業務の効率化と適正な収入の確保を支援する。


 國崎氏は「自社の開発力に加え日立のグループ力で、医療機関の皆様に安心して導入していただける貢献できる製品をご提供していきたい」と意欲的だ。


日立製作所医療機関向けソリューションWebサイト
日立メディコのWebサイト
日立メディカルコンピュータのWebサイト


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