医師のインフルエンザワクチン接種率は91.4%と高水準にあり、接種した医師の86.2%は「インフルエンザに罹患しなかった」ことが分かった。インフルエンザ診療Next編集が実施した「2012/13シーズン・インフルエンザ治療・レビュー調査」で明らかになった。

 調査は、2012/13シーズンを振り返り、診療方針、感染対策などの実際はどうだったのかを把握するために実施した。対象は日経メディカル オンラインの医師会員で、4月9日から4月28日までの間に、879人から回答を得た(回答者のプロフィールは文末参照)。

 今回は、医師自身のインフルエンザワクチン接種状況について報告する。

 2012/13シーズンにおいてインフルエンザワクチン接種を受けたと回答したのは、91.4%と高率だった(図1)。接種を受けた機関についても尋ねたが、「自分が働いている医療施設」が96.8%とほとんどの人が自分が勤務する施設だった(図2)。2011/12シーズンの同様の調査(2012年9月実施)では、インフルエンザワクチン接種を受けたと回答したのは91.2%で、引き続き高水準にあった。

図1 医師自身のインフルエンザワクチン接種状況(2012/13シーズン、%)

図2 ワクチン接種を受けた機関(%、n=803)

 接種したワクチンについてどのメーカーのものだったのか尋ねたところ、化学及血清療法研究所(化血研)が42.0%(前回41.3%)で1位だった(n=803)。北里第一三共ワクチン株式会社が27.8%(前回31.8%)、阪大微生物病研究会が16.9%(前回12.3%)、デンカ生研株式会社が12.5%(前回12.7%)だった(図3)。

図3 どこのメーカーのワクチンだったか(%、n=803)

 ワクチン接種を行った803人を対象に効果を尋ねたところ、「インフルエンザに罹患しなかった」と回答した人が692人(86.2%)、「インフルエンザに罹患したが、比較的軽症ですんだ」が46人(5.7%)で、9割以上の人が効果を実感していた(図4)。一方、「インフルエンザに罹患し、症状も重かった」は22人(2.7%)、「よく分からない」は37人(4.6%)だった。

図4 ワクチン接種の効果(%、n=803)

■回答者のプロフィール

・年齢;29歳以下5.2%、30〜34歳9.4%、35〜39歳13.8%、40〜44歳14.1%、45〜49歳20.5%、50〜54歳18.1%、55〜59歳11.7%、60歳以上6.9%、無回答0.2%。
・勤務形態;診療所開業14.3%、診療所勤務11.3%、病院開業0.7%、一般病院勤務60.1%、大学病院勤務11.6%、その他1.6%、無回答0.5%。
・病床数;無床24.0%、1〜19床2.2%、20〜99床6.8%、100〜199床15.5%、200〜299床9.3%、300床以上41.2%、無回答1.0%。
・専門科目;小児科11.6%、耳鼻咽喉科1.7%、眼科0.9%、一般内科38.9%、一般外科7.6%、整形外科2.7%、産婦人科2.0%、循環器内科7.7%、糖尿病・内分泌代謝内科4.1%、消化器内科3.4%、その他の科目18.9%、無回答0.3%。
・勤務先所在地;北海道・東北11.8%、関東26.2%、中部16.9%、近畿23.0%、中国・四国10.3%、九州・沖縄11.2%。