2011/12シーズンは、小児へのインフルエンザワクチン接種量が増量となった。そこで、接種後の副反応の出現例が増えたという印象はあったかどうか尋ねたところ、小児科医81人のうち86.4%は「変わらなかったと思う」と回答した。インフルエンザ診療Next編集がこのほど実施した「2011/12シーズン・インフルエンザ治療・レビュー調査」で明らかになった。

 調査は、2011/12シーズンを振り返り、診療方針、感染対策などの実際はどうだったのかを把握するために実施した。対象は日経メディカル オンラインの医師会員で、9月6日から9月21日までの間に、794人から回答を得た(回答者のプロフィールは文末参照)。

 調査では、小児へのインフルエンザワクチン接種量が増量となったことを受けて、接種後の副反応の出現例が増えたという印象はあったかどうか尋ねた。

 その結果、最も多かったのは、「変わらなかったと思う」で86.4%だった(図1)。「増えたと思う」は6.2%であり、懸念したほどの数字ではなかった。逆に「減ったと思う」は1.2%であり、「分からない」は6.2%だった。

 どのような副反応が印象に残ったのか具体的に記入してもらったところ、以下の記述があった。「皮下硬結」、「局所疼痛の増強」、「頻度自体は稀だが、ADEM(急性散在性脳脊髄炎)があった印象がある」、「局所の腫脹例は増えた気がする」、「発赤」、「発熱」、「眩暈」、「皮膚の局所反応が増加した印象がある」、「38度以上の発熱局所の著しい腫脹」など。これらは印象でしかないが、今後もフォローを続けるべきだろう。

図1 小児インフルエンザワクチン、接種後の副反応の出現例は?(n=81)

■回答者のプロフィール

・年齢;29歳以下5.7%、30〜34歳10.8%、35〜39歳14.1%、40〜44歳14.5%、45〜49歳19.0%、50〜54歳18.5%、55〜59歳9.6%、60歳以上7.3%、無回答0.5%。
・勤務形態;診療所開業15.0%、診療所勤務11.3%、病院開業0.1%、一般病院勤務58.2%、大学病院勤務12.8%、その他2.0%、無回答0.5%。
・病床数;無床25.3%、1〜19床2.0%、20〜99床6.5%、100〜199床12.8%、200〜299床9.8%、300床以上42.2%、無回答1.3%。
・専門科目;小児科10.2%、耳鼻咽喉科2.0%、眼科1.6%、一般内科37.8%、一般外科6.8%、整形外科3.4%、産婦人科2.3%、循環器内科7.9%、糖尿病・内分泌代謝内科2.6%、消化器内科2.9%、その他の科目22.0%、無回答0.4%。
・勤務先所在地;北海道・東北5.9%、関東27.6%、中部15.7%、近畿23.3%、中国・四国10.2%、九州・沖縄10.6%。