休診する医療機関が多い中、インフルエンザ患者が急増している地域では、休日診療所に患者が殺到する事態となっている。奈良市立休日夜間応急診療所の管理者を務める奈良市医師会会長の谷掛駿介氏によると、年末にかけて日に日に患者が増加、30日からは小児科医師1人、内科医師2人の3診態勢に拡大し、専属の看護師を増員するなど対応に当たっているという。

 患者が増え出したのは12月21日(日)あたりからで、同日に140人、23日(祝日)に160人、28日(日)には180人と増加した。通常は19時までの診療時間が、21日は22時10分、23日は23時、28日は24時の終了だった。このため急きょ30日に、地元医師会の医師や看護師らの協力を得て、それまでの2診態勢から3診態勢に拡大した。

 3診態勢とした30日も、朝10時には50人ほどの患者が待ってる状態で、10時から14時までに小児科40人、内科80人と合計120人以上が来院した。大晦日の今日も、夕方には、通常30台ぐらいの車の列が倍以上の70台を超える状況にあるという。

 また、診療所の事務の対応がままならなかったことから、谷掛氏は奈良市に現状を報告。市は事務職員の増員などの対応を取ったという。

 奈良県は現在、インフルエンザ注意報発令中で、12月21日までの1週間に定点医療機関を受診した患者は23.85人となっている。県は、警報基準値である「30人」に近づきつつあるとし、感染拡大防止のために、手洗いやうがいの励行、咳エチケット(外出の際のマスク着用)を心掛けるよう呼びかけている。