各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数によると、11月23日までの1週間で全国の定点医療機関を受診した患者は定点当たりで0.94人となり、流行の目安とされる1人に迫った。今週中にも全国的にインフルエンザの流行期に入る可能性が出てきた。

 全国の報告数は、前週の0.37人から0.94人へ急増した。過去5シーズンの同時期で見ると、今シーズンが最も多くなっている(図1)。48週には流行の目安を超えるとみられるが、その場合、過去5シーズンで最も早い流行期入りとなる。

 既に全域で流行の目安を超えているのは、岩手県(6.20人)、福島県(2.75人)、東京都(1.92人)、千葉県(1.63人)、大分県(1.40人)、山形県(1.15人、46週時点)、沖縄県(1.02人)などとなっている。

 このうち岩手県では、中部で25.75人となっており、警報レベルである30人に迫る勢いにある。

 各都道府県では、「こまめな手洗い」「十分な休養とバランスの取れた食事」「乾燥しやすい室内では、適切な湿度(50〜60%)を保つ」などの予防を心掛けるよう呼び掛けている。

 来月14日に投票が行われる衆議院選挙に向けて、事実上の選挙戦が本格化している。各党、各立候補予定者らは、陣営の予防策に加えて、対話集会や街頭演説に集う住民らへの気配りも必要となってこよう。

図1 インフルエンザの流行状況(過去5シーズンでの比較)