国立感染症研究所と全国地方衛生研究所が実施している抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、3月31日現在、タミフル・ラピアクタ耐性H1N1pdm09ウイルスは、新たに宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、石川県、福井県、岐阜県でも検出されたことが分かった。これで今シーズンに耐性ウイルスが検出されたのは19都道府県となった。耐性ウイルスの検出総数は78件となり、検出率は5.0%となっている。

 3月31日時点で、解析対象は計1548件で、このうち78件で耐性ウイルスが検出された(耐性ミックス株8件)。報告機関ごとにみると、検出率の高い順に、神奈川県衛生研究所から4件中2件(50.0%)、札幌市衛生研究所から71件中33件(46.5%)、北海道立衛生研究所から26件中5件(19.2%)などとなっている(表1)。

 なお、仙台市、新潟市、茨城県、埼玉県、横浜市、石川県からは、薬剤治療中または治療後の患者の検体から検出された「耐性ミックス株」(薬剤により耐性が誘導された株と通常の株の混合)の報告だった。通常は、地域で流行することのないウイルスであり、他の耐性ウイルスとは異なっている。

表1 報告機関別にみた耐性ウイルスの検出状況(3月31日現在、国立感染症研究所のデータより作成)