国立感染症研究所がまとめているインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、B型の報告が相対的に増え、最近の5週間では30%近くになっていることが分かった。検出件数は減少しているものの、今後、B型が広がり、流行が長引く可能性も出てきている。

 第9週(2月25日〜3月3日)までの5週間でみると、A/H1N1pdm09が55.5%(636件)、A/H3N2が14.8%(170件)、B型が29.6%(339件)だった。7週および8週までの5週をみると、A/H1N1pdm09は54.0%、55.5%で依然流行の主流になっている。A/H3は、19.2%、17.2%、そして14.8%と減少している。一方、B型は、26.7%、27.3%、そして29.6%と徐々に増えている。

 第36週以降のウイルス検出の推移をみると、年末まではA/H3が主流だったことが分かる。ところが年初からはH1N1pdm09の検出が急増。同時にB型も増加、A/H3を上回って推移している(図1)。

 図1をみると、インフルエンザ定点当たり報告数は8週から9週にかけて減少のスピードが落ちているが、同時期のB型の検出件数がH1N1pdm09のように減少していないことが見て取れる。B型の流行が報告数の減少スピードを鈍らせている可能性もあり、今後も注視していく必要がある。

図1 ウイルス検出件数とインフルエンザ定点当たり報告数の推移