国立感染症研究所と全国地方衛生研究所が実施している抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、3月3日現在、タミフル・ラピアクタ耐性H1N1pdm09ウイルスは、新たに長崎県で検出されたことが分かった。これで今シーズンに耐性ウイルスが検出されたのは10都道府県となった。耐性ウイルスの検出総数は56件となり、検出率は6%となっている。

 3月3日時点で、解析対象は計954件で、このうち56件で耐性ウイルスが検出された。報告機関ごとにみると、札幌市衛生研究所から47件中33件(70%)、北海道立衛生研究所から5件中3件(60%)、神奈川県衛生研究所から4件中2件(50%)などとなっている(表1)。

 なお、横浜市からの報告は、薬剤治療中または治療後の患者の検体から検出された「耐性ミックス株」(薬剤により耐性が誘導された株と通常の株の混合)だった。通常は、地域で流行することのないウイルスであり、他の耐性ウイルスとは異なっている。

表1 報告機関別にみた耐性ウイルスの検出状況(3月3日現在、国立感染症研究所のデータより作成)