山形県で検出されたタミフル耐性H1N1pdm09ウイルスが札幌、三重で検出されたウイルスと同一由来であることが明らかになった。国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターおよび山形県衛生研究所などが2月4日、国立感染症研究所のホームページで発表した。

 2013/14シーズンに山形県で確認された患者から分離されたA/H1N1pdm09ウイルスの11株を対象に、山形県衛生研究所で遺伝子解析を行ったところ、11株のうち2株でNA蛋白にH275Y耐性変異が確認された。さらに、国立感染症研究所においてタミフル、ラピアクタ、リレンザ、イナビルに対する薬剤感受性試験を行った結果、H275Y変異が確認された2株はいずれもタミフルとラピアクタに対して耐性を示すことが確認された。リレンザ、イナビルに対しては感受性を示した。

 この2株のタミフル・ラピアクタ耐性ウイルスについて、NA遺伝子の塩基配列を調べたところ、札幌市と三重県で検出された耐性ウイルスと同一由来であることが分かったという。

 検体が分離された2人の患者はいずれも検体採取前に抗インフルエンザ薬の投与を受けていなかった。このことから、薬剤によって患者の体内で耐性ウイルスが選択された可能性は否定されるという。なお、患者の1人は、発症の1、2日前に関東のテーマパークを訪問。このテーマパークは海外からの訪問客も多いことから、この患者が訪問の際に抗インフルエンザ薬耐性のA/H1N1pdm09ウイルスに感染した可能性も考えられるとしている。なお、2人の患者は、いずれもリレンザの服用により軽快し、家族内に発症者はいなかった。