全国地方衛生研究所と国立感染症研究所が行っている抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、1月27日現在、タミフル・ラピアクタ耐性A/H1N1pdmウイルスの検出率は13%であることが分かった。リレンザおよびイナビルの耐性ウイルスは検出されていない。

 解析したウイルス株は151件で、このうち20件に耐性ウイルスが確認された。検出率は13%だった。検体を採取した週別にみると、2014年2週に8件、3週に1件、新たに検出されている。報告機関別では、札幌市衛生研究所で17株中15件、山形県衛生研究所で4株中2件、神奈川県衛生研究所で2株中1件、三重県保健環境研究所で4株中1件、大阪府立公衆衛生研究所で13株中1件に、それぞれ確認されている。

 1月17日現在の発表では、耐性ウイルスの検出率は8%だった。報告機関を見ると、前回までは札幌市衛生試験所、神奈川県保健環境研究所、三重県保健環境研究所の3機関だったが、今回は新たに山形県、大阪府の2機関が加わり、合計で5機関と広がった。

 一方、1月27日現在のインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、H1N1pdm09ウイルスは、28都道府県で検出されている(図1)。これらの地域では特に、タミフル・ラピアクタ耐性ウイルスも念頭に置いた診療が必要となっている。また、H1N1pdm09ウイルス検出の割合は32.9%とA/H3N2の42.3%に迫るほどになってきており、今後の流行に注意が必要だ(図2)。

図1 都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告(1月27日)(国立感染症研究所のデータより作成)

図2 インフルエンザウイルス分離・検出状況(1月27日)(国立感染症研究所のデータより作成)