国立感染症研究所がまとめている都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告(12月12日速報)によると、2013/14シーズンの第36週から49週までの累積でAH亜型株が50.8%と最多だった。今シーズンもAH亜型が流行の主流になる可能性がある。ただし、昨シーズンまで報告例の少なかったAHpdm09も25.8%と多くなっており、またB型も23.5%で続いていることから、昨シーズンまでのAHとBにAHpdm09が重なる混合型流行になる可能性も出ている。

 AHの検出報告は、栃木県から18件、沖縄県から10件、北海道から7件などとなっている(表1)。

 AHpdm09は、島根県が6件、和歌山県が5件、東京都と大阪府が各4件だった。AHpdm09については、2012/13シーズン同期間に17件、2011/12シーズン同期間に2件と少なかったが、今シーズンは34件と増加しており、再流行の可能性もある。

 B型については、ビクトリア系統が14件、山形系統が7件だった。ビクトリア系統は東京都、佐賀県から各3件の報告がある。一方の山形系統は、和歌山県から4件、沖縄県から2件報告されている。

 特徴の1つとして、渡航歴のある症例からの分離・検出が少なくないことが挙げられる。例えば、36〜45週までの集計では、AH1pdm09が5例(渡航歴;インドネシア、フィリピン、中国、タイ/ネパール)、AH3亜型が4例(フィリピン、タイ/カンボジア)、B型ビクトリア系統が1例(ベトナム)、それぞれ報告されている。

都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告(12月12日速報)(国立感染症研究所のデータをもとに作成)