今冬のシーズンもAH3亜型の検出件数が先行している。国立感染症研究所がまとめているインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、11月15日現在、AH3亜型が35件となっている。AH1pdm2009も15件と多くなっており、先シーズンまで散発的だっただけにウイルスの性状も含め注意が必要のようだ。

 41週にはB型(ビクトリア系統株)の検出も報告されており、B型はこれも含め12件(ビクトリア系統株が5件、山形系統株が6件、不明1例)となった。

 AH3亜型の報告は、栃木県から15件、沖縄県から10件、神奈川県から5件となっている。このほか大阪府から2件、東京都、埼玉県、静岡県から各1件ずつだった。

 AH1pdm2009の報告は、島根県から6件、和歌山県から4件、三重県から3件、大阪府と神奈川県からそれぞれ1件となっている。

 B型は佐賀県と和歌山県から各4件、沖縄県から2件、神奈川県と愛知県からそれぞれ1件だった。

 地域的にみると、3つの亜型が報告されているのは神奈川県のみだった。まだ流行の初期からか、それぞれ地域的な偏在が見受けられる。

 感染研のデータをみると、輸入例(海外で感染した例)も目立つ。特にAH1pdm2009は、輸入例が5件(インドネシア、フィリピン、中国などから)と多くなっている。

 なお、季節性のAH1亜型の検出例がないのも、特徴の1つとなっている。

表1 都道府県別にみたインフルエンザウイルス分離・検出報告(11月15日現在、感染研)