現在、流行しているインフルエンザウイルスのタイプは、ここにきてB型の報告が目立ってきた。最近の5週間のデータによると、B型の割合は14.1%に達した。国立感染症研究所が2月28日現在でまとめたインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、2013年第4週(1月21-27日)から第8週(2月18-24日)の間に全国から1237件の分離・検出報告があった。そのうちA香港型は1051件で全体の85.0%だった。昨シーズンはA香港型の流行の後にB型の流行が重なったが、今シーズンも同様のパターンを繰り返す危険性が高まってきた。

図1 インフルエンザウイルス分離・検出状況

 インフルエンザウイルス分離・検出状況を都道府県別に見ると、B型は広島県からの報告が72件(ビクトリア系統株が11件、山形系統株が22件、系統不明株が2件)と目立っている。

 B型ビクトリア系統株は15都府県から48件(広島県が11件、長野県と大阪府が各8件、高知県6件、熊本県3件、東京都と岐阜県が各2件など)、山形系統株は23都道府県から91件(広島県22件、三重県13件、神奈川県と新潟県、富山県が各6件、岐阜県4件、東京都と石川県、福井県と山梨県、福岡県が各3件など)、系統不明株は15都府県から35件(鳥取県10件、東京都と兵庫県各4件、神奈川県3件、茨城県と和歌山県、広島県が各2件など)となっている。このうち、輸入例からの検出が1件(B型山形系統株、フィンランド)だった。

表1 インフルエンザ定点当たり届出数の推移(8週に増加に転じた県)

 A香港型は42都道府県から1051件(神奈川県176件、山形県と鳥取県から各66件、北海道65件、和歌山県58件、福岡県51件、富山県49件、長野県48件、島根県46件、兵庫県33件など)だった。

 H1N1pdm09は10府県から12件(大阪府3件、宮城県、山形県、千葉県、神奈川県、富山県、山梨県、岐阜県、和歌山県、山口県各1件)だった。

 各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり届出数をみると、8週に増加に転じた県が7県あった(表1)。各県では、引き続き手洗いやうがい、咳エチケットなどの予防策を心がけるよう求めている。