現在、流行しているインフルエンザウイルスのタイプは、依然としてA香港型が優勢だが、最近の5週間のデータによると、B型の割合も徐々に増える傾向が見られている。国立感染症研究所が2月7日現在でまとめたインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、2013年第1週(12/31-1/6)〜2013年第5週(1/28-2/3)の間に全国から1074件の分離・検出報告があり、そのうちA香港型は966件で全体の89.9%だった。1月31日時点の報告では91.4%を占めていた(図1)。昨シーズンはA香港型の流行の後にB型の流行が重なったが、今シーズンも同様のパターンを繰り返す危険性がある。

 2013年第1週(12/31-1/6)〜2013年第5週(1/28-2/3)の間に、A香港型は39都道府県から報告があった。都道府県別では、神奈川県からの197件が最多だった。これに茨城県から71件、兵庫県から63件、山形県から57件、富山県から43件、北海道から40件、山口県から33件、東京都から32件、和歌山県から31件、長野県と広島県からそれぞれ30件、福岡県から27件、大分県から26件などと続く。

 B型の報告は、85件で7.9%だった。前回が6.2%、前々回が6.1%であり、徐々に割合が高くなっている。H1N1pdm09亜型は、23件で2.1%にとどまっている。

 都道府県別では、B型のビクトリア系統株は、12府県から28件(滋賀県、大阪府、広島県から各4件、愛知県と兵庫県から各3件、長野県と和歌山県、高知県から各2件、茨城県、静岡県、島根県、福岡県各1件など)、B型の山形系統株は16府県から43件(広島県13件、三重県7件、兵庫県5件、和歌山県3件、新潟県、富山県、大阪府各2件など)、系統不明株が7県から14件(沖縄県5件、神奈川県3件、広島県2件、福井県、奈良県、高知県、佐賀県各1件)だった。

 H1N1pdm09亜型は11府県から23件(大阪府4件、山形県、愛知県、兵庫県各3件、神奈川県、三重県、高知県各2件、宮城県、茨城県、長野県、島根県各1件)だった。

図1 国立感染症研究所がまとめているインフルエンザウイルス分離・検出状況(1月17日、1月31日時点、2月7日時点の直近5週間の集計)