現在、流行しているインフルエンザウイルスのタイプは、依然としてA香港型で優勢で、分離・検出株の91.4%を占めている。国立感染症研究所が1月31日現在でまとめたインフルエンザウイルス分離・検出状況によると、2012年第52週(12月24〜30日)から2013年第4週(1月21〜27日) の間に全国から807件の分離・検出報告があり、そのうちA香港型は738件だった。1月17日時点の報告では90.5%を占めていた(図1)。A香港型ウイルスの場合、小児ではインフルエンザ脳症の発生頻度が他の亜型や型に比べて高いことが報告されており、引き続き注意が必要だ。

 A香港型は36都道府県から報告があった。都道府県別では、神奈川県からの155件が最多で、兵庫県から64件、茨城県から55件、山形県から39件、山口県から29件、和歌山県から27件、三重県から25件、大分県から24件、東京都と長崎県からそれぞれ23件、北海道と長野県からそれぞれ22件などとなっている。

 B型の報告は50件で6.2%、H1N1pdm2009亜型は19件で2.4%だった。都道府県別では、B型のビクトリア系統株は8府県から15件(長野県と大阪府と兵庫県が各3件、静岡県2件、茨城県と和歌山県と島根県と福岡県が各1件)、B型の山形系統株は10府県から25件(三重県6件、兵庫県5件、広島県4件、福井県と和歌山県と島根県が各2件、秋田県と神奈川県と長野県と大阪府が各1件)、B型の系統不明株は6県から10件(神奈川県と福井県が各3件、奈良県、和歌山県、高知県、佐賀県が各1件)だった。

 H1N1pdm2009は、9府県から19件(山形県6件、兵庫県3件、神奈川県、三重県、高知県が各2件、茨城県、新潟県、大阪府、島根県が各1件)だった。

図1 国立感染症研究所がまとめているインフルエンザウイルス分離・検出状況(1月17日および1月31日時点の直近5週間の集計)