インフルエンザの流行が全国的に拡大してきた。インフルエンザ定点当たり届出数によると、2012年52週(12月24〜30日)に、群馬県が15.05人、栃木県が10.72人、佐賀県が10.26人となり、注意報レベルとされる10人を超えた(図1)。

 このほか埼玉県が8.08人、沖縄県が7.79人、岩手県が6.42人、茨城県が6.10人、千葉県が5.25人などと多くなっている。38都道県で流行の目安とされる1人を超え、全国平均では3.35人と前週の1.5倍となった。

 51週から52週への増加率をみると、福井県が0.41人から2.38人へ5.8倍と急増した。また、石川県が0.19人から0.65人(3.42倍)に、福島県が1.41人から4.80人(3.40倍)に、青森県が0.20人から0.61人(3.05倍)に、それぞれ増加した。

図1 インフルエンザの流行状況(定点当たり届出数の推移)

 国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報(2013年1月3日現在報告数)によると、2012年第47〜51週の5週間で、A香港型(H3N2亜型)が181件と最も多くなっている。A/H1N1pdm09は5件、B型はビクトリア系統株が12件、山形系統株が11件で続いている(表1)。

表1 インフルエンザウイルス分離・検出速報(2013年1月3日現在報告数)

A/H3N2亜型 22都道府県から181件(栃木県26件、大阪府17件、北海道16件、神奈川県15件、千葉県13件、茨城県、長野県各12件、新潟県11件、和歌山県10件、東京都9件、岩手県8件、宮崎県6件など)、輸入例からの検出2件(タイ)
A/H1N1pdm09 3道県から5件(北海道、山形県各2件、島根県1件)
B型ビクトリア系統株3県から12件(長野県8件、高知県、沖縄県各2件)
 山形系統株4県から11件(広島県8件、山形県、神奈川県、兵庫県各1件)、系統不明株が4都県から5件(岡山県2件、東京都、福井県、長野県各1件)