全国的にインフルエンザの流行期に入ったことが明らかになった。都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり届出数によると、第50週(12月10〜16日)の全国(総数)の定点当たり届出数が1.17人となり、流行の目安とされる「1人」を超えた(図1)。各自治体は、本格的な流行に向けてワクチン接種をはじめとする予防策の徹底を呼びかけている。

 都道府県別では、佐賀県8.11人(前週5.58)、群馬県6.87人(前週2.66)、沖縄県3.79人(前週2.81)、山梨県3.08人(前週1.00)、埼玉県2.28人(前週1.04)、千葉県2.27人(前週1.26)、大分県1.86人(前週1.05)などとなっている。このほか東京都1.12人(前週0.63)、長野県1.08人(前週0.73)などでも全域で流行期に入った。

被災地でも流行期に
 東日本大震災の被災地を多く抱える岩手県は1.34人で県全体で流行期に入り、宮城県(0.62人)や福島県でもまもなく流行期に入る模様だ。これらの県では、仮設住宅をはじめ避難先での生活を強いられている人が多い。1人暮らしの高齢者も多いことから、本格的な冬へ向けて、インフルエンザ対策を含めた寒さ対策の支援を強化すべきだ。

 なお、国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出状況をみると、2012年第45〜49週の5週間では、A香港型が主流で18都道府県から49件(栃木県10件、岩手県8件、大阪府と長崎県から各4件、北海道と和歌山県から各3件など)の報告がある。また、B型(ビクトリア系統株が2県から10件;長野県7件、高知県3件。系統不明株が長野県で2件)、H1N1pdm09(3県から4件;島根県2件、茨城県と埼玉県から各1件)も検出されている。

図1 インフルエンザ定点当たり届出数の推移(全国)