インフルエンザ患者増加の兆しが各種のデータからうかがえるようになってきた。MLインフルエザ流行前線情報データベースによると、愛知県で11月21〜27日の1週間で報告医師当たり5.5人となり、インフルエンザ流行マップで同県が青く染まった。また、首都圏の地方衛生研究所ネットワークによると、まだ0.1〜0.3人のレベルだが、11月に入ってから患者数の増加カーブが急峻な立ち上がりを見せ始めている(図1)。

 一方、インフルエンザ様疾患発生報告(厚生労働省感染症課)によると、休校あるいは学年・学級閉鎖があった保育所、幼稚園、小・中・高の施設数は、44週に3施設、45週に8施設、46週に12施設と増えてきている。

 定点当たり届出数をみると第46週(11月12〜18日)に全域で流行の目安とされる「1人」を超えているのは沖縄県(1.83)と佐賀県(1.59)の2県のみ。全国平均では0.14人とまだ少ない。ただし、昨シーズンを振り返ると、11月末から12月初めにかけて全域で流行入りする自治体が増えていったこともあり、ワクチン接種などの予防策を強化する時期に差し掛かっている。

図1 首都圏のインフルエンザ流行状況(定点当たり届出数の推移)