夏場のインフルエンザ流行が続いていた沖縄県では、定点当たり届出数が「1人」を割ることなく、2012/13シーズンに突入した(図1)。検出されているウイルスは、H3N2亜型が目立つ。沖縄県によると、夏季のAH3亜型ウイルスによる流行は、2004/05シーズン以来2回目。当時はAH3亜型ウイルスによる流行が終息することなく、10月から11月には集団発生が報告され、さらに冬季の流行株の主流となった。このため今季も、引き続きH3N2亜型による感染動向に注視していく必要がある。

図1 沖縄県のインフルエンザ流行状況とウイルス検出動向(沖縄県のデータから作成)

 沖縄県感染症情報センターがIASR(Vol.33 p.242:2012年9月号)に発表した報告によると、第26週以降の年齢別患者報告数は、0〜4歳が742人と最も多く、次いで30〜39歳が713人、20〜29歳が680人、5〜9歳が651人、40〜49歳が505人、10〜14歳が440人、50〜59歳が420人、80歳以上が355人、60〜69歳が314人、15〜19歳が275人、70〜79歳が273人の順だった。年代で見ると、10歳未満が1393人、10代が715人、30代が713人、20代が680人と、比較的若い年齢層で患者が多くなっている(図2)。

 学童に限らず、乳児や就学前の小児、さらには成人にも広がっていることが見て取れる。今後も、各年齢層への流行拡大が懸念されることから、ワクチン接種などの早目の対策が必要となっている。

図2 年齢階層別にみた患者数(IASR;Vol.33 p.242:2012年9月号から作成)