2011年4月に行われた全国調査によると、10/11シーズンのインフルエンザワクチンの自己負担額は、平均で高齢者が1800円、13歳未満が6000円、成人が3300円という結果が得られた。厚生労働科学研究「インフルエンザワクチン需要予測に関する研究」(代表者;埼玉県立大学学長の三浦宣彦氏)で明らかになった。09/10シーズンに比べて「やや高い」「成人において無料が約6%あった」などの特徴も浮かび上がった。

 調査は、分担研究者である国立感染症研究所の大日康史氏らが行ったもの。2011年4月上旬に全国で実施、4012世帯から回答を得た。

 解析の結果、接種率および罹患率については、幼児・児童(13歳未満)では、2010/11シーズンが予防接種率59.28%、罹患率(本人の自覚による)34.46%、罹患率(診断)11.04%だった。同様に、成人は予防接種率43.11%、罹患率(自覚)18.14%、罹患率(診断)8.97%、高齢者は予防接種率60.51%、罹患率(自覚)6.64%、罹患率(診断)4.45%となった。

 前シーズンと比較すると、予防接種率は、幼児・児童(13歳未満)で58.70%から59.28%へ、高齢者でも55.81%から60.51%へ増加していた。一方、成人では43.57%から43.11%とほぼ横ばいだった。

 罹患率(診断)については、幼児・児童(13歳未満)で5.46%から11.04%、成人で4.75%から8.97%、高齢者で2.80%から4.45%へ、それぞれ悪化していた。

 インフルエンザワクチンの自己負担額については、図1のような結果となった。平均をみると、高齢者が1800円、成人が3300円、幼児・児童(13歳未満)が6000円となった。各年齢層で最も多かったのは、高齢者が「1000円以下」、成人が「3000円以下」、幼児・児童(13歳未満)が「6000円以下」となった。09/10シーズンに比べると「やや高い」あるいは「成人において無料が約6%あった」などが特徴だった。

図1 インフルエンザワクチンの自己負担額(10/11シーズンの調査)