季節性インフルエンザワクチン供給について、今冬の製造予定量は3016万本(1mL換算)で前年度比4.4%増となった。

 ワクチン製造(予定)量の推移をみると、初めて3000万本を超えることとなった(図1)。これまでに最も多かったのは2010年度の2928万本だった。2009年の新型インフルエンザ発生直後であり、ワクチンへの関心が高まったことも製造量の増加につながったと見られる。

 一方の使用量は、2012年7月現在のまとめで、2011年度は2510万本となった。2008年度の2451万本を超え、過去最高を更新した。

図1 インフルエンザワクチン製造量と使用量の推移(2012年7月現在、厚労省のデータから)

 昨年度は、インフルエンザワクチン需要検討会において、需要と供給の両面から検討を加えていた。具体的には、3376施設の医療機関などを対象に実施した調査結果および4012世帯を対象に実施した世帯調査の結果から、最大で2788万本、最低で2526万本との需要量をはじき出していた。その一方で、ワクチンメーカーの調査も実施した結果、ワクチン製造量は最大で2960万本と見込まれ、十分な供給能力は確保されると判断していた。

 しかし、今年度からは、インフルエンザワクチン需要検討会を開催せず、ワクチンの製造予定量のみの情報提供となった。

 厚労省は、インフルエンザワクチン需要検討会を開催しない理由について、ここ3、4年のワクチン使用量が同程度で推移していることと、供給量はほぼ毎年増加しており需要に対する十分な供給量が確保されている点を挙げている。