インフルエンザ2011/12シーズンの流行状況を各都道府県別にみたところ、累積定点当たり届出数の第1位は福井県、流行期間が最も長かったのは沖縄県、流行入りからピークまでの時間が最も短かったのは東京都と神奈川県、ピークが最も高かったのは福井県、流行入りからピークまでの週当たり増加率第1位は高知県ーーなどだった。また、東日本大震災の被災地抱える岩手、宮城、福島の3県では独特な流行パターンが見られた。

 2011年24週(6月13〜19日)から2012週23週(6月4〜10日)のインフルエンザ定点当たり届出数を対象に、各都道府県別の流行曲線を集計した。

 まず全体(全国平均)の動きだが、流行の目安とされる「1人」を超えたのは、2011年49週だった。過去12シーズンで3番目に早い流行のスタートだった。ただし、注意報レベルとされる「10人」を超えたのは2012年第3週で、シーズンインから6週かかっていた。過去12シーズンでは3番目に長かった。

 しかし、このとき既に22.73人と高率であり、翌週には警報レベルとされる「30人」を超え、その次の週にピークに達した。注意報レベル到達からピークまでが3週と短く、比較的急峻なカーブを描くことになった。ピーク以降は連続して減少し、19週に1人を割った。下降カーブは比較的なだらかで、H3N2型の流行にB型が重なるように流行したことを反映していると考えられる。

 全国平均の累積定点当たり届出数は340.38、流行期間は22週間、流行入りからピークまでは9週、ピークは5週の42.62人で、流行入りからピークまでの週当たり増加率(増加スピード)は4.7だった(表1)。

表1 都道府県別にみた流行パターンの特徴