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HEAAL:インタビュー

2009/12/16

増量による心不全の改善効果がロサルタンで確認された

北海道大学大学院医学系研究科循環病態内科学 教授 筒井裕之氏

 

関連ジャンル:
循環器
心不全

北大循環病態内科学教授の筒井 裕之氏

 心不全の患者さんに対して、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬やアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を使う場合、できるだけ高用量を目指して増量していく方が改善効果は大きい。多くの試験で指摘されていることが、今回、ロサルタンについても確かめられた。これがHEAAL試験の最も大きな成果だろう。

 高用量ARBを使う場合、低血圧、腎機能障害、高カリウム血症の3つが問題になる。HEAAL試験では、これらの有害事象によって中止に至った頻度は年間1%以下と極めて低く、しかも150mg群と50mg群で有意差が認められなかった。

 しかし、心不全では腎障害や高カリウム血症などが起きやすいので、高用量ARB投与は、有害事象のリスクが高いのは事実。したがって慎重な投与を心がけるべきだろう。

 もともと日本ではARBの投与量は少なめで、高血圧の治療用量が欧米の心不全に対する用量より少なく、HEAAL試験で示された用量を日本の臨床現場に当てはめるのは注意が必要である。25mgを投与している患者さんであれば50mgに、50mgならば100mgに、など少しずつ慎重に増量していくのが基本だろう。



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