石見 陽(いわみ よう)氏。1999年信州大医学部卒。2005年3月東京女子医科大の循環器内科大学院を卒業し、医学博士を取得。05年4月にメディカル・オブリージュの代表取締役に就任。

 メディカル・オブリージュが2005年3月より運営する「医局@人事」では、全国24社の医師紹介会社(医師人材バンク)への一括登録サービスを行っています。「医局@人事」は、自分が医師として「こんなサービスがあったら便利なのでは」という視点で始めたものです。これまでに1000人弱の先生方に登録いただき、皆さんご自身の意思での転職を実践されています。近年、身近になりつつある「医局人事以外での転職」について、その流れや注目すべきポイントなどをまとめました。

 医師が医局「外」の転職を考える理由には、人それぞれあるかと思います。例えば、

・結婚をするので、今後は日勤中心で働きたい

・とにかく、自分の能力を高く評価してくれる病院で働きたい

・医局人事で各地を転々とすることに疲れてしまった

・お世話になった教授が退官されるので

・どうしても技術を学びたい病院が別の所にあるため

・留学後、帰国したら自分の居場所がなくなっていた

・開業するための資金を貯めたい

などなど、思いつくだけでもたくさんあります。

 こうして医局「外」のルートで転職を行う場合、やり方は大きく2つに分けられると思います。概略図を下に示しましたが、A)自らの力のみで行う「独力系」の転職と、B)代理人を仲介して行う「代理人系」とに分けられます。また、「独力系」「代理人系」でもそれぞれ2種類に分類できることから、医師の転職を4つのパターンに分けられます。

 A)の独力系について見ていくと、独力系の中でも、1)知人経由での転職と、2)病院の求人情報による転職の2つに分類できます。1)の知人経由での転職は、現在でも非常に多く見受けられる転職方法です。2)は、病院が公表する人材情報を元に、自ら動いて転職活動を行う方法です。

図1 医局外転職の流れ