良い医師人材バンクの条件とは?

 それでは、求人情報が圧倒的で、情報の鮮度・正確性が高い人材バンクの人材バンクをこまめに閲覧する、もしくはそのような会社一社だけに登録していれば良いのでしょうか?

 私の答えは「いいえ」です。

 ここでも不動産物件情報を例にしましょう。不動産物件情報は、国土交通大臣が指定した4つの財団法人が運営する「REINS(Real Estate Information Network System)」というネットワークシステムで全国的に共有されており、各地の不動産業者がもつ様々な物件情報が掲載されています。にもかかわらず、なかなか思いどおりの物件を探し当てることは難しいものです。皆さんにも、こうした経験はあるのではないでしょうか。

 実は、私が今住んでいるマンションを探すときにも、好みの物件が見つかりませんでした。そこで、REINSによる検索だけに頼らず、とある街中にあった不動産業者で情報を集めていたところ、タイミング良く近くの大家さんから持ち込まれた物件に飛びついたのでした。

 REINSという、全国的な情報検索システムをもつ不動産情報でも、この様なことが起こり得るものです。こうしたネットワークシステムが存在しない医師の求人情報では、なおのこと、私のような例と同じことが起こり得ると思いませんか?

 また、人材バンク側にはこんな事情もあります。例えば、ある病院で求人が発生したとき、その病院の事務長は多くの場合で、「普段から付き合いのある人材バンク」数社にその情報を流しています。そして、情報提供を受けた人材バンク各社は、サイト上に情報を掲載する前に、登録済みの先生の中から希望条件に沿うような先生を、優先的に当たる仕組みを取っています。

 つまり、医師人材バンク数十社と仕事をしてきた、われわれの考える正解は、「医師人材バンク複数社へ登録し、優良な情報が発生したときに、情報を流してもらえる状況にしておく」ことです。

 そこで次回は、どういった人材バンクへ登録したらよいのか、複数社への登録方法について解説します。