石見 陽(いわみ よう)氏。1999年信州大医学部卒。2005年3月東京女子医科大の循環器内科大学院を卒業し、医学博士を取得。05年4月にメディカル・オブリージュの代表取締役に就任。

 今回は、4つのパターンに分類したうち、B)の代理人(一般的には、コンサルタントやエージェントと呼ばれることが多い)を利用しての転職について解説します。代理人による転職の中でも、3)人材バンク経由での転職と、我々の事業である4)医局@人事経由での一括登録による転職の2種類に分けられます。

 最初に3)についてですが、現在、日本国内には大小あわせて200社近くの医師人材バンクが存在します。代理人を利用して転職する場合には、これら医師人材バンクの中から自分にあったものを選んで登録し、求人情報の提供を受けながら、転職先を決定していくことになります。医師人材バンクの利用者には、大きく2つの段階があります。

・求人情報の閲覧→今すぐ転職したい!

・希望条件の登録→良い情報をもらえれば、条件次第で転職したい!

 多くの医師人材バンクでは、それぞれが展開するインターネット上のサイトで各病院の求人情報を掲載し、登録制による検索ができるようにしています。ですから、掲載されいている情報を横断的に見ることで、各医師人材バンクの特徴をつかめるので、好みが判断できると思います。ただし注意しなければいけないのは、「人材情報の多いバンク=良い人材バンクとは限らない」ということです。

 これは、不動産関連の情報検索サイトを例に考えると分かりやすいと思います。不動産情報もいうまでもなく、“鮮度・量・正確性”が命です。いくら情報量が多くても目当ての物件は1つですから、情報の更新頻度が低くて、「問い合わせをしたら既に売れていた」では話になりません。また例えば、間取り図や写真がないなど、情報が足りなければ判断に困ります。これは不動産関連だけでなく、医師の人材情報でも同じことがいえます。

 そうしたことから、圧倒的な情報量の掲載、高い更新頻度、詳細な病院情報の提供、特定地域の重点的な人材バンクなど、医師人材バンクは各社、様々な特徴を出して展開しています。ちなみに、病院名などの情報が匿名で表示されている医師人材バンクがあると思いますが、これは医師と病院が直接やりとりして、仲介手数料が発生しなくなる場合があることや、競合他社に取引先病院名を知られることを防止するなど、意味があることです。