第21回欧州脳卒中学会(ESC 2012)が、2012年5月22日〜25日、ポルトガルのリスボンで開催され、頸動脈ステント留置術(CAS)と頸動脈内膜剥離術(CEA)の成績を比較したICSS(International Carotid Stenting Study)の結果など、注目される研究成果が発表された。脳卒中や頸動脈狭窄症の治療は、どのような方向に向かうのか――。本学会で報告された大規模臨床試験の結果などを中心に、神戸市立医療センター中央市民病院・脳神経外科・脳卒中センター部長の坂井信幸氏にリポートしてもらった。


<目次>

ICSS●症候性頸動脈狭窄症の治療においてCASとCEAを比較、主要評価項目は有意差なし

DEFUSE 2●標的病変にDWIとPWIの異常範囲の不一致、予後良好と梗塞拡大の抑制が期待、RAPIDによる評価

DEFUSE 2のサブ解析●ミスマッチがあると発症6〜12時間の再開通でも梗塞増大が抑制され、予後も良好

IST-3●発症6時間以内の脳梗塞急性期患者におけるtPA静注療法、80歳を超える高齢者でも効果

IST-3の結果を加え、脳梗塞tPA静注療法の12無作為化試験の結果を新たにメタ解析

IST-3のサブグループ解析●tPA静注療法の効果は「発症3時間以内、80歳超、重症、早期虚血変化がある患者」で明瞭

ARTIS●脳梗塞急性期患者に対するtPA静注療法でのアスピリン早期併用を検討

CSTC●CASとCEAを比較した欧州3試験のCAS群をメタ解析、閉鎖型ステントの優位を示す

TREVO 2●ステント型血栓除去装置TrevoシステムとMerciリトリーバーを比較