米国のニューオーリンズで開催された国際脳卒中学会(ISC2012)のリポートのアーカイブです。ご利用ください。


【ISC2012リポート】No.9
シロスタゾールによってCAS後の再狭窄抑制は可能か
CAS-CARE試験の試験デザインを発表

 頸動脈狭窄症の治療として多く行われるようになっている頸動脈ステント留置術(CAS)では、術後のステント内再狭窄(in-stent restenosis:ISR)の抑制が大きな課題となっている。そこで、神戸市立医療センター中央市民病院をはじめ、全国40施設の研究者らによって、シロスタゾールのISR抑制効果を評価する試験、CAS-CARE(Carotid Artery Stenting with Cilostazol Addition for Restenosis)が実施されることになった。その試験デザインを、同研究グループの神戸市立医療センター中央市民病院神経内科医長(現・国立循環器病研究センター脳神経内科医長)の山上宏氏が、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)で発表した。

【ISC2012リポート】No.8
頭蓋内動脈狭窄症治療におけるWingspanステント、周術期同側脳卒中リスクは8.9%
1施設成績の後ろ向き解析から

 SAMMPRIS(Stenting and Aggressive Medical Management for Preventing Recurrent stroke in Intracranial Stenosis)試験の血管内治療で使用されたWingspanステントについて、同試験とは関係なく使用された同ステントの成績を後ろ向きに解析した結果、周術期同側脳卒中リスクは8.9%、脳卒中の長期複合リスクは20%という成果が得られた。これは2007〜2011年までの同様の試験成績と比べても遜色ない結果だった。1施設成績の後ろ向き解析で示された成果で、米トーマス・ジェファーソン大学のRohan Chitale氏らが、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)で報告した。

【ISC2012リポート】No.7
高度狭窄患者で側副血行が不十分な場合、脳卒中発症リスクはステント治療の方が高い──SAMMPRIS対象者で解析

 高度狭窄患者で側副血行が不十分な場合、内科療法でもステント治療でも脳卒中発症リスクが高まり、そのリスクはステント治療を行った患者の方でより高いことが示された。SAMMPRIS(Stenting and Aggressive Medical Management for Preventing Recurrent stroke in Intracranial Stenosis)試験のデータを用い、側副枝の形成と脳卒中再発および出血の関係を解析した結果で、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のDavid S. Liebeskind氏らが、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)で報告した。

【ISC2012リポート】No.6
積極的内科療法のメリットは抗血栓療法の有無に関わらず認められる――SAMMPRIS試験サブ解析

 積極的内科療法の方がステント治療+積極的内科療法に比べて脳卒中・死亡の抑制効果が高いという結果は、抗血栓療法の有無に関わらず認められることが示された。SAMMPRIS(Stenting and Aggressive Medical Management for Preventing Recurrent stroke in Intracranial Stenosis)試験のサブ解析の成果で、米Oregon Health and Science大学のHelmi L. Lutsep氏らが、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)で報告した。

【ISC2012リポート】No.5
急性脳梗塞患者を対象に、新旧の血栓除去デバイスの再開通達成率を検証――SWIFT試験の結果から

 急性脳梗塞患者を対象に、新型の機械的血栓除去デバイスSolitaire FRとMerciリトリーバーの再開通達成率を比較したSWIFT(Solitaire With the Intension for Thrombectomy)試験の結果が、米ニューオーリンズで開催されたISC2012(国際脳卒中学会)のLate-Breakingセッションで発表された。同試験研究グループの米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のJeffery L. Saver氏が報告したもので、再開通達成率はSolitaire FR群の方がMerciリトリーバー群より、有意に高いことが明らかとなった。

【ISC2012リポート】No.4
シロスタゾールは、ラクナ梗塞と高血圧患者の脳出血発症リスクを低下させる点で特にすぐれている

【ISC2012リポート】No.3
SAMMPRIS 試験で積極的内科療法の予後が優れていたのは、リスクファクターの管理が寄与

【ISC2012リポート】No.2
SAMMPRIS 試験における血管内治療群の成績に影響を及ぼした単一の要因はない

【ISC2012リポート】No.1
SAMMPRIS試験の結果から得られる教訓を検討