2018年1月19日、抗アレルギー薬エメダスチンフマル酸塩の経皮吸収型製剤(商品名アレサガテープ4mg、同テープ8mg)の製造販売が承認された。適応として「アレルギー性鼻炎」、用法用量は「1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に張り替える。症状に応じて8mgに増量可」となっている。同一成分では、既に経口製剤(レミカット他)がアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎などに臨床使用されている。

 アレルギー性鼻炎は、発作反復性のくしゃみ、(水様性)鼻漏、鼻閉を3主徴とする鼻粘膜の1型アレルギー性疾患であり、通年性と花粉症の季節性に大別されている。現在、アレルギー性鼻炎に対する治療薬としては、抗ヒスタミン作用を有した薬剤が広く臨床使用されている。これらの中でもエメダスチンなど第2世代抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬は、通年性アレルギー性鼻炎では軽症例で病型を問わず、中等症例ではくしゃみ・鼻漏型で第一選択薬に挙げられており、くしゃみ、鼻漏、鼻閉の症状が強い場合にはフルチカゾン(フルナーゼ他)やモメタゾンなどの鼻噴霧用ステロイド薬との併用が推奨されている。

 アレサガテープは、アレルギー性鼻炎の治療薬として世界初となる経皮吸収型製剤であり、血漿中薬物濃度を維持することが可能であることから1日1回の貼付で24時間安定した効果が得られる。経皮吸収型製剤であるため、嚥下能力が低下した患者や誤嚥リスクのある患者への投与も可能であること、患者の服薬状況が家族及び介護者にも目視で確認でき、投与タイミングが食事により影響され無いことなど、患者負担も少なく服薬アドヒアランス向上が期待されている。

 承認時までの国内における季節性アレルギー性鼻炎患者を対象としたプラセボとの二重盲検比較試験、通年性アレルギー性鼻炎患者を対象とした52週間の長期投与試験で有効性と安全性が確認された。
 
 臨床試験から副作用が19.0%認められていることに十分注意する必要がある。主なものとして適用部位紅斑(10.9%)、適用部位そう痒感(4.5%)、適用部位丘疹(2.0%)および眠気(4.9%)などであった。