2014年7月4日、2型糖尿病治療薬カナグリフロジン水和物(商品名カナグル錠100mg)の製造販売が承認された。1日1回100mgを朝食前または朝食後に経口投与する。

 今回承認されたカナグリフロジンは、選択的SGLT2(Sodium-Glucose Co-Transporter 2;ナトリウム・グルコース共輸送体 2)阻害薬であり、SGLT2による腎臓近位尿細管でのブドウ糖再取り込みを抑制することで、糖を尿中に排泄し最終的に血糖を下げる作用を有する。

 本薬は、今年4月に発売されたイプラグリフロジン(商品名スーグラ)、5月に発売されたトホグリフロジン(商品名デベルザ、アプルウェイ)、ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)、ルセオグリフロジン(商品名ルセフィ)に次いで5成分目の選択的SGLT2阻害薬であり、長期(52週)にわたりHbA1cを低下させる効果が確認されている。

 使用に際しては、承認時までの国内臨床試験で何らかの副作用(臨床検査値異常を含む)が29.1%に認められていることに注意する。主な副作用は、無症候性低血糖(6.8%)、低血糖症(4.8%)、頻尿(3.4%)、血中ケトン体増加(2.9%)、便秘(2.2%)などであり、重大な副作用は、低血糖、腎盂腎炎(0.1%)が報告されている。

 なおSGLT2阻害薬は、4月の発売から重篤な副作用が相次いで報告されていることから、6月13日に日本糖尿病協会と日本糖尿病学会のウェブサイトに使用上の注意点と副作用の対策をまとめた「SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」 が公表されている(参考記事:SGLT2阻害薬の副作用で注意喚起)。