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2011. 9. 2

【新薬】ピオグリタゾン・アログリプチン

リオベル:アクトス+DPP4阻害薬の糖尿病用配合剤

北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部

連載の紹介

最近の新薬や添付文書改訂の中から、週に1回、必ず押さえておきたい注目情報をピックアップしてお届けします。(協力:慈恵医大病院薬剤部)

関連ジャンル:
糖尿病
医薬品

 2011年7月1日、糖尿病治療薬の「リオベル配合錠LD/配合錠HD」が製造承認を取得した。本薬は、選択的ジペプジルペプチダーゼ4阻害薬(DPP4阻害薬)のアログリプチンと、チアゾリジン系薬のピオグリタゾンの配合製剤である。承認されたのはLDとHDの2規格で、低用量のLDには1錠中にアログリプチン25mgとピオグリタゾン15mgが配合され、高用量のHDには1錠中にアログリプチン25mgとピオグリタゾン30mgが配合される。1日1回、朝食前または朝食後に投与する。

 近年、降圧薬や糖尿病薬で配合剤が続々と開発されているが、リオベルは、2010年7月に発売されたメタクト(一般名ピオグリタゾン塩酸塩・メトホルミン塩酸塩)、2011年6月に発売されたソニアス(一般名ピオグリタゾン塩酸塩・グリメピリド塩酸塩配合錠)に次ぐ3番目の糖尿病治療薬の配合剤である。

 これら糖尿病配合剤は、3剤ともに、チアゾリジン系薬のピオグリタゾン(商品名アクトスほか)が配合されているが、これに、メタクトではビグアナイド薬のメトホルミン(商品名メトグルコほか)が、ソニアスではSU薬のグリメピリド(商品名アマリールほか)が配合されており、今回承認されたリオベルではDPP4阻害薬のアログリプチン(商品名ネシーナ)が配合されている。これら配合剤では、それぞれを服用する場合よりも、服用する錠数や服用回数を減らすことができるため、服薬コンプライアンスの維持・向上が期待できる。

 なおリオベルは、2010年11月に薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会が新たに決めた「経口配合剤に関しては、配合されている全ての成分が承認後1年以上経過しないと新薬として承認しない」という運用基準に抵触したため承認が遅れていたが、アログリプチン(2010年4月承認)が承認から1年以上を経過したことで、今回の承認に至っている。

 リオベルも、従来の配合剤と同様に、2型糖尿病の第一選択薬として用いることはできないので注意する。また、リオベルにも配合されているピオグリタゾンは、最近、膀胱癌の発生リスクに関連した添付文書改訂が行われているので、ピオグリタゾン単剤と同様に、これらの配合剤では注意が必要である。承認時までの臨床試験では、25.5%に何らかの副作用(臨床検査値異常を含む)が認められているが、いずれもそれぞれの成分で認められている副作用である。

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