2011年1月21日、高尿酸血症治療薬フェブキソスタット(商品名フェブリク錠10mg、同錠20mg、同錠40mg)が製造承認を取得した。薬価収載を経て、今春の発売が予定されている。適応は「痛風高尿酸血症」で、1日1回投与する。1日10mgから投与を始め、維持量は1日40mg、最大1日60mgまで投与できる。

 高尿酸血症は、尿酸塩の沈着に基づく諸症状(痛風関節痛や痛風結節)の原因として知られている。痛風及び高尿酸血症は、日本では約1600万人の患者がいると考えられており、近年では生活習慣病の一つとして、高血圧、脂質異常症、動脈硬化との関連性を指摘する報告も増えており、注目を集めている。

 高尿酸血症の治療では、尿酸生成抑制薬のアロプリノール(商品名ザイロリック、アロシトール他)や、尿酸排泄促進薬であるベンズブロマロン(商品名ユリノーム)などを使用した尿酸降下療法が中心となっている。

 今回承認されたフェブキソスタットは、40年ぶりに新薬として承認された日本発の尿酸降下薬である。フェブキソスタットは、アロプリノールと同様、キサンチンオキシダーゼ(XOD)を阻害することで尿酸生成を阻害する「尿酸生成抑制薬」である。ただしフェブキソスタットは、キサンチン(XODの基質)と類似した分子構造を有するアロプリノールとは異なり、XOD以外の核酸代謝酵素を阻害しないのが特徴であり、このことから「選択的XOD阻害薬」とも呼ばれている。

 臨床試験では、1日1回の投与で血中尿酸値を治療目標値まで低下させ、長期に維持することが確認されている。また、軽度〜中等症の腎機能低下例に対して、用量調節をせずに通常用量を投与でき、有効性や忍容性に差がないことが確認されている。海外では2011年1月現在、米国、カナダ、欧州7カ国で使用されている。

 フェブキソスタットは、1日1回投与で済み、中等度までの腎機能低下患者にも通常用量で使用できるなど、使いやすさが評価されており、新しい尿酸降下薬として注目を集めている。ただし使用に際しては、国内外の臨床試験で22.2%に何らかの副作用(臨床検査値異常を含む)が認められていることに十分な注意が必要である。

 主な副作用は、関節痛(1.2%)などの自他覚症状や肝機能検査値異常(3.5%)などであり、重大な副作用としては、肝機能障害、全身性皮疹などの過敏症が報告されている。また、メルカプトプリン水和物(商品名ロイケリン)とアザチオプリン(商品名イムラン、アザニン)は併用禁忌となっている。XODを阻害することで、これら薬剤による骨髄抑制などの副作用が増強する可能性があるためである。