2009年1月21日、喘息治療薬のアドエア(一般名:サルメテロールキシナホ酸塩・フルチカゾンプロピオン酸エステル)のうち、アドエア250ディスカスがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の適応を取得した。また、アドエア100ディスカスと、同日に製造承認を取得したエアゾール剤(商品名:アドエア50エアー120吸入用)が、小児喘息の適応を取得した。エアゾール剤は、3月13日に薬価収載されており、近く発売される見込みである。

 アドエアは、長時間作用型の吸入β2刺激薬であるサルメテロールキシナホ酸塩(単剤での商品名:セレベント)と、吸入ステロイド薬のフルチカゾンプロピオン酸エステル(単剤での商品名:フルタイド)の合剤である。

 同薬は、気管支喘息およびCOPDによる気道炎症と狭窄(気流制限)を改善する作用を有し、優れた呼吸機能改善効果を示すことが世界的に高く評価されている。日本でも2007年から、パウダー製剤のディスカスが発売されている。

 ディスカスは3種類が発売されているが、いずれもサルメテロールの量は1吸入50μgと一定で、フルチカゾンの量の違いによって、100ディスカス(フルチカゾン1吸入100μg)、250ディスカス(同250μg)、500ディスカス(同500μg)と区別されている。これまで適応は、いずれも成人喘息のみだったが、先述のように、250ディスカスにはCOPDの適応が追加され、100ディスカスには小児喘息の適応が追加された。

 一方、間もなく発売されるエアゾール製剤は、1吸入当たりサルメテロールは25μg、フルタイドは50μgで、いずれの成分も100ディスカスの半分となっている。適応は、100ディスカスと同じで、成人および小児の喘息である。

表1 アドエア各製剤の適応症

 今回のアドエアの適応追加に際し、小児喘息については迅速審査品目として審査されている。また、COPDの適応を取得したのは、吸入ステロイド薬としては国内初である。こうしたことから、今後、小児喘息やCOPDの治療において、アドエアの使用頻度が高くなっていくものと予想される。

 なお副作用については、小児喘息を対象とした国内臨床試験において、91人中2人(2.2%)に副作用が認められ、内訳は、振戦と肝機能検査異常が1人ずつだった。海外の臨床試験(小児喘息)では428人中10人(2.3%)に副作用が認められ、主なものとして鼻炎(2人、0.5%)が報告されている。また、COPDに使用した場合の主な副作用は、成人喘息に使用した場合と似た傾向にあり、嗄声、口腔カンジダ症、口腔および咽喉刺激感が多く報告されている。