近年、多発性骨髄腫(MM)の注目度が高まっています。高齢化に伴って患者数も増加し、また、効果の高い新しい薬剤の登場によって診療が劇的に変化しているからでしょう。今年の米国血液学会(ASH)でもMMのセッションは会場に人が入りきらず、メインの会場とは別に2つの部屋で同時中継が行われました。レナリドミドによる維持療法の有用性については特に関心が高く、質疑応答のためマイクの前に列ができる程でした。

 今回のASHは興味深い演題が多く、中でもプレナリーセッションで、高齢者初発MMに対するRd療法(レナリドミド、低用量デキサメタゾン)の有用性が報告されたことは注目に値します。欧州での標準療法であるMPT 療法(メルファラン、プレドニゾン、サリドマイド)との比較において、無増悪生存期間(PFS)に有意差が付くことは想像されたわけですが、全生存期間(OS)でも良好な傾向が見られたことは、今回の大きなポイントの1つになってくると思います。

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