今年の米国臨床腫瘍学会(ASCO2013)で、AVAPERL試験の最新の追跡結果が発表されました。未治療の非扁平上皮非小細胞肺癌(NS-NSCLC)に対するシスプラチン+ペメトレキセド+ベバシズマブによる導入療法後に、ペメトレキセド+ベバシズマブによる維持療法を行う治療は、ベバシズマブ単独による維持療法を行う治療に比べて症例数設定の関係もあり統計学的には有意ではありませんでしたが、全生存期間(OS)は導入療法の期間を含めると19.8カ月という非常に良好な成績が得られました(Rittmyer et al, ASCO2013 abstract 8014)。

 異なる試験の間でOSを比較することは出来ませんが、それでも19.8カ月という成績は、これまでに得られているNS-NSCLCに対する化学療法の成績としては、最も良好な成績だと言えると思います。

 このAVAPERL試験の結果発表を受けて、我々はこの約20カ月のOSという治療効果を多くの患者に届けるべきだと考えています。しかし、この治療レジメンに“ハードル”を感じる医療者は多く、その主な原因はシスプラチンです。

 しかし、今年、このシスプラチン投与のハードルを下げる新しい知見が次々と発表されました。いずれも日本で得られたもので、高度催吐性化学療法に対する制吐療法3 剤併用の有効性を検討したTRIPLE試験と、Short hydration法の安全性を前向きに評価した2つの臨床試験の報告です。

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