今回のGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO-GI)では、切除不能な転移を有する大腸癌(mCRC)に対し、分子標的薬のスタンダードの1つであるベバシズマブと化学療法の併用を検討した発表が注目を集め、日本でも臨床導入可能と思われる報告がありました。

 ファーストライン治療ではFOLFOXIRIとベバシズマブの併用を検討したTRIBE試験と、肝限局性転移例の術前化学療法ではmFOLFOX6とベバシズマブの併用を検討したTRICC0808試験において、良好な成績が示されました。また、化学療法との併用でパニツムマブとベバシズマブを初めて直接比較した試験の結果も注目されました。

FOLFOXIRI+ベバシズマブがFOLFIRI+ベバシズマブにPFSで優越性を示す

 イタリアのGruppo Oncologico del Nord Ovest(GONO)が行ったフェーズ3のTRIBE試験では、mCRCに対するファーストライン治療として、FOLFOXIRI+ベバシズマブの有効性が検証されました(演題番号:336)。

 背景には、GONOグループが過去に行ったフェーズ3試験があります。この試験では、奏効率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)のすべてにおいて、FOLFOXIRIがFOLFIRIを有意に上回りました(A. Falcone, et al. J Clin Oncol 2007;25:1670-1676)。

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