転移性腎細胞癌治療において、数多くの分子標的薬が登場し、サイトカイン療法が中心だった時代に比べて格段に選択肢が増えてきた。

 今回、山形大学腎泌尿器外科学教授の冨田善彦氏に、転移性腎細胞癌治療が目指すべき真のエンドポイントについて、実地診療のデータを交えて語ってもらった。

 私が医師免許を取得した1985 年頃、すでにCTはありましたが、解像度はまだそれほど高くなく、腫瘍が発見できたときには手術不能となってしまっている症例は少なくありませんでした。また、全身療法の選択肢もごく限られたものしかありませんでした。

 近年、画像診断装置の進歩により、腎細胞癌を早期に診断できるようになってきました。しかし、日本では、1995 年の腎細胞癌による年間死亡者数は3951 人でしたが、2009 年には7168 人と増加しています。泌尿器科領域で患者数の多い膀胱癌と比べても、1995 年を境に腎癌の数が膀胱癌を上回るようになってきましたし、現在も増加し続けています。我々泌尿器科医にとって、腎細胞癌患者の予後改善はますます重要な課題となっています。

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