数年前までは本邦ではレナリドミドボルテゾミブなどの多発性骨髄腫(MM)に対する新規薬剤が臨床では使えませんでした。海外の学会で新規薬剤を用いた3剤併用や4剤併用の報告があっても、全く使えないわれわれは傍観しているだけだったのです。ところが2010年から再発または難治性のMM治療薬としてレナリドミドが使用できるようになり、既に承認されていたボルテゾミブやサリドマイドと合わせて、新規薬剤を移植後の地固め療法や維持療法において実際に使用経験を積んできています。やっと欧米の治療に追いつき、昔は聞くだけで頭の中で想像していたものが、次第に臨床現場で実践できている状況です。

 その中で、今回の米国血液学会(ASH2011)では、新規薬剤の使い方について示唆に富む報告がいくつかありました。特に、65歳未満には化学療法よりも自家移植、65歳以上にはレナリドミドなど新規薬剤を長期にわたり使い続けることの有用性がはっきりしてきたように思います。



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