切除不能大腸癌の治療は、分子標的薬によって大きく前進している。抗VEGFモノクローナル抗体のベバシズマブ、抗EGFRモノクローナル抗体のセツキシマブ、そして昨年、日本でもパニツムマブが使用できるようになった。それぞれの効果は種々の臨床試験から明らかになってきているが、各薬剤の特徴を活かした使い方については、いまだ模索されている段階である。

 今回、Southern California大学Keck School of Medicine臨床腫瘍部門教授のHeinz-Josef Lenz氏に、海外の治療方法を伺った。Lenz氏はCALGBやSWOG、ECOGなど数多くの臨床試験グループに参加している。

緩和治療から治癒治療へのパラダイムシフト

 大腸癌は非常に特殊な癌であり、多くは肝転移を来たします。かつて大腸癌肝転移患者の治療は緩和的な化学療法のみで、生存期間は短いものでした。ところが今、効果的な化学療法と分子標的薬によって、大腸癌治療は劇的に変わりました。治療による利益を受ける患者を選ぶこともできるようになってきています。


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